(3)ASSESS
ASKで収集した家庭環境や学校の様子と、ADVISEに対する反応から、どのように進めるかを判断する。呼気中一酸化炭素濃度検査は必須で、これが10を越えるようなら、ニコチン代替療法を考慮する。可能であれば、尿中コチニン測定なども行って、ニコチン依存症の傍証にしておきたい。ADVISEに対して反応がよく、喫煙の本質を見抜いた様子が伺えれば、すばやくASSISTへと進む。テンポが遅いと飽きてしまうのも、この年代の特徴である。
【会話例】
・ すごいなあ。若い人は理解が早いねえ。よし!このチャンスを生かそう!
・ そうなんだ。本当にこいつとはおさらばしよう。これほど得することはそうないよ。
動機が低い場合は、ニコチンパッチを貼っても長続きはしないし、かえって大人への不信を助長することもある。反応が乏しく、ニコチン代替療法に関しても気乗りがしていない様子の時には強制せず、自力でやってみよう、と勧める。参考に、とイラストなどが主のリーフレットを渡し、本やCDやビデオなどを貸し出し、自分の喫煙状況を見直すような宿題を渡す。いわゆる5つのRの適用となる。貴重な機会を生かすよう説得に努め、再来予約をとる。親や担任または養護教員に、来院した勇気や見識をほめるように連絡をとり、動機を高めていくよう協力を依頼することも必要になるだろう。
未成年者に禁煙を促すリーフレット
楽々卒煙ガイド:http://www.tobacco-free.jp/sotsuen.pdf
HP 閲覧
タバコフリーキャラバン:http://www.tobacco-free.jp/caravan/ca_03.html
【会話例】
・ まだいろいろ心配はあるみたいだね。強敵と戦うわけだから、しっかり作戦たてて試合に出るほうがいい。お互いにいろいろ作戦考えて、来週ミーテイングしようよ。
・ なかなか迷うことが多いみたいだね。ニコチンはしつこいからなあ。対戦型のスポーツといっしょだから、敵の攻め方を見極めたほうが勝ちだ。こちらも、君の吸い方や友達の様子聞いたし、作戦立ててみるわ。この方針お母さんにも伝えておくね。