13. (5)維持期

 維持期とは、行動が変化してから6ヵ月以上が経過した状態である。新しい行動から得られる利得を感じ始めており、問題行動が再発するリスクは次第に減ってきていると本人も認識し始めるが、逆に油断によってふとしたことをきっかけに再開してしまうことが決して少なくない。医療者は、診療の機会に一言二言、禁煙を続けていることを褒める(承認する)言葉をかけるよう心がけておく必要がある。
 なお、完全に新しい行動が定着し、再発の可能性が全くなくなったと考えられる状態を「完了期」と呼び、「維持期」と区別する場合がある。




 



 


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