3. 【変容ステージとニコチン依存症管理料との関係】

 前熟考期や熟考期、維持期のカウンセリングには、時間をかけることよりも、短いアドバイスを繰り返すことが効果的である。一方、準備期と実行期には、ある程度の時間と回数をかけたカウンセリングが必要となるため、ニコチン依存症管理料(計5回)が診療報酬として保険収載されている。
 禁煙外来を初めて受診した患者(ニコチン依存症管理料算定の1回目)は、これから禁煙するつもりで来院している場合がほとんどであるから、「準備期」にあたる。ただし、既に受診当日の朝、あるいは数日前から禁煙している場合もあり、この場合は厳密には初回受診時に既に「実行期」の状態にいることになる。
 禁煙外来の2回目以降(ニコチン依存症管理料算定の2回目〜5回目)の受診者は、一本も吸わない状態で続いていれば「実行期」、まだ日に数本吸っている場合は、「準備期」の状態と考えることができる。



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