8. (1)前熟考期

 前熟考期とは、近い将来に行動を変える(禁煙する)考えがない状態である。日本では、このステージに属する喫煙者の割合が先進諸国と比較して高いことから、二つのステージ(無関心期と関心期T)に分けることがある。無関心期の要支援者は、自分が要支援者であるという認識すら持っていない。

 前熟考期の要支援者に対しては、損得勘定における「喫煙のデメリット」の認識を高めてもらうことが必要である。その際には、「意識の高揚」「感情の吐露」「環境の再評価」の3つの経験的プロセスが用いられるよう働きかけると良い。


 


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