医療機関では、全ての受診者について毎回喫煙歴を確認することが強く推奨されている。喫煙行動の変容ステージは、インタビュー式のフローチャート、あるいは自記式のチェックシートで判定することができる。

　

禁煙の実行に至っていない喫煙者の中では、6ヵ月以内に禁煙する考えのない喫煙者を「前熟考期」、6ヵ月以内に禁煙することを検討している喫煙者は「熟考期」とする。30日以内に禁煙することを検討中の喫煙者は、既に行動変容の準備をしている状態とみなして「準備期」とする。ただし、6ヵ月あるいは30日という期間はあくまで目安と考え、要支援者の準備状態による分類を心がけた方が実際的である。

一方、既に禁煙に踏み切った後の状態である実行期と維持期は、禁煙開始から6ヵ月未満を実行期、6ヵ月以上を維持期として、時間経過により分類して差し支えない。