喫煙することによって、血中ニコチン濃度が上昇すれば、不快な離脱症状が軽快し、さらに、脳内で放出されるドパミンによって報酬感がもたらされる。しかし、ニコチンの血中濃度の半減期は約30分と短く、喫煙の中断により再び離脱症状が出現する。喫煙者では起きている間、このような血中のニコチンの上昇・下降を繰り返している(文献9)。
(3)耐性
耐性は、望んだ効果を得るために、薬物の著しい増量を必要とする、あるいは、同じ量の 薬物を継続的に使用した場合、著しく効果が減弱すること(文献14)定義される。つまり、薬物を摂取して間もない頃はより少量で得られたその薬物の効果を得るために、使用量を増やさなければならない状態(文献14)をいう。喫煙においては、喫煙を開始して間もない頃よりも満足感を得るために必要な喫煙本数が増加し、喫煙時間が延長する。
引用文献
9) Balfour DJK. The Neurobiology of Tobacco Dependence. Respiration,69:7-11, 2002.
14)和田清: 依存性薬物と乱用・依存・中毒.星和書店, 2000.
(3)耐性
耐性は、望んだ効果を得るために、薬物の著しい増量を必要とする、あるいは、同じ量の 薬物を継続的に使用した場合、著しく効果が減弱すること(文献14)定義される。つまり、薬物を摂取して間もない頃はより少量で得られたその薬物の効果を得るために、使用量を増やさなければならない状態(文献14)をいう。喫煙においては、喫煙を開始して間もない頃よりも満足感を得るために必要な喫煙本数が増加し、喫煙時間が延長する。
引用文献
9) Balfour DJK. The Neurobiology of Tobacco Dependence. Respiration,69:7-11, 2002.
14)和田清: 依存性薬物と乱用・依存・中毒.星和書店, 2000.