ケースによる学習

 ここでは、ケースT(直ちに禁煙しようと考えているメタボの喫煙者)とケースU(禁煙については関心はあるが、今後6ヵ月以内に禁煙を考えていない非メタボの喫煙者)の受診者に対して、禁煙の重要性を高め、禁煙のための解決策を提案する方法を具体的に紹介します。

支援者(佐藤さん)
健診センターの保健師師
35歳。
健診センターに勤務する保健師。
健診業務について3年目。
メタボ対策を含め、生活習慣病対策としてタバコ対策の大切さを認識している。健診等の保健事業の場で出会う喫煙者に禁煙の情報提供やアドバイスを行うことを心がけている。

 
ケースT(鈴木さん)
直ちに禁煙しようと考えている
メタボの喫煙者
49歳 男性 会社員
平均喫煙本数 紙巻きたばこ30本/日
中等度の肥満があり、腹囲も85cm以上。血圧は正常範囲。
血糖・中性脂肪は軽度異常、健康のために何かしなければいけないと考えている。減量だけでなく、禁煙の準備性が高まっている(準備期)。ただし、禁煙する自信は高くない。


ケースU(田中さん)
6ヵ月以内に禁煙を
考えていない
非メタボの喫煙者

46歳 男性 会社員
平均喫煙本数 紙巻きたばこ20本/日

自覚症状や検査値の異常はない。
禁煙については関心はあるが、6ヵ月以内に禁煙しようとは考えていない(前熟考期)。



ケースV(山田さん)
家庭内で受動喫煙を受けている非喫煙者

40歳 女性 会社員(非常勤職員)
職場は屋内完全禁煙のため、受動喫煙の曝露は受けていないが、家では夫がたばこを吸っている。

夫は家族に気遣い、ベランダや換気扇の下でたばこを吸っている。
2人の子供(小学生2人)がいる。


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