直ちに禁煙したいと思っている鈴木さんに対する支援の例を「禁煙の重要性を高める話し合い」と、「禁煙の解決策を提案する話し合い」の2つに分けて紹介します。

(1)禁煙の重要性を高める話し合い
鈴木さんは禁煙の重要性がすでに高いので、禁煙実行にむけて意思決定ができるようアドバイスを行うことがポイントとなります。その支援の例をみてみましょう。





「短時間の禁煙アドバイス−重要性を高める話し合い 鈴木さんの場合」
保健師   昨年もお話させていただいたかもしれませんが、健診結果によると鈴木さんはメタボリックシンドロームの状態ですね。

喫煙者   自分でもよくわかっています。もっとやせないと駄目って話ですよね。

保健師   実は、メタボの方は心臓病や脳卒中にかかるリスクが高いことがわかっています。鈴木さんはたばこを吸われているので、さらに心臓病や脳卒中のリスクが高くなります。減量することも大切ですが、一方で吸っているたばこをやめることもとても重要なことなんです。保健師として鈴木さんには、1日も早く禁煙されることをお勧めします。

喫煙者   たばこについては、ずっと気になっています。そろそろたばこを止めないといけないと思っています。だんだん吸っている人も少なくなってきましたしね。でも、私の場合は太っていますからまずは減量優先で考えるべきでしょう。

保健師   鈴木さん、必ずしも減量優先で考えることはないですよ。禁煙に対する気持ちが高まっているのでしたら、まず禁煙から始めてみてはいかがですか。そして禁煙ができてから、減量にじっくり取り組まれたらいいと思いますよ。






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