
ここでの支援のポイントは、これまでの禁煙のチャレンジを振り返り、禁煙を達成できた喜びや実感している禁煙の効果を確認することです。そして、今後も禁煙を続けるにあたって問題がないか確認した上で、鈴木さんに励ましのメッセージを伝えてフォローアップを終わります。
それでは、初回面接から6ヵ月後のフォローアップの例をみてみましょう。
「禁煙実行・継続の支援 フォローアップ 6ヵ月後(禁煙治療編)」
保健師 | 鈴木さん、こんにちは。ご無沙汰しております。保健師の佐藤です。 |
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喫煙者 | ああ、おひさしぶりです。 |
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保健師 | 今、電話で4,5分ほどお時間大丈夫ですか? |
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喫煙者 | ええ、大丈夫ですよ。 |
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保健師 | その後たばこの方はいかがですか。<喫煙状況とその後の経過の確認> |
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喫煙者 | もちろん、禁煙を続けていますよ。最近ではたばこを思い出すことがほとんどありませんよ。 |
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保健師 | それはよかったですね。禁煙をして6ヵ月、本当によく続けられましたね。<禁煙に対する賞賛> |
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喫煙者 | 禁煙治療のおかげで、とても楽に禁煙できました。ありがとうございました。吸いたい時は正直何度もありましたが、吸わずに我慢することができました。今は、とても快適に生活できています。 |
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保健師 |
それは本当によかったですね。治療の効果も大きかったと思いますが、一番は鈴木さんの頑張りだと思いますよ。吸いたい気持ちを抑えて、吸わずに頑張って禁煙を続けてこられたことが今回の成功につながったんだと思いますよ。<禁煙に対する賞賛> |
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喫煙者 |
ありがとうございます。禁煙して半年もたつと家族も周囲も禁煙していることが当たり前になってしまって、ほめられることもなくなって、自分では少しさみしいなと思っていたところだったんです。今、保健師さんにそう言われると、確かに自分でよく頑張ったと自分のことをほめてあげたいと思います。 |
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保健師 |
そうですよ。鈴木さんの頑張りは、一番鈴木さんがご存知だと思います。禁煙できたことを自分でも誇りに思って胸を張って下さいね。禁煙して快適だとおっしゃっていましたが、今後禁煙を続けていく上で、心配なことはありますか?<禁煙継続のための問題解決カウンセリング> |
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喫煙者 | 禁煙はこれからも続けていくつもりです。体重もいろいろアドバイスいただき、なんとか3kgの増加にとどめることができました。今後は、メタボから脱出するために減量に取り組もうと思っています。 |
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保健師 |
素晴らしい意気込みですね。体重については、禁煙で学んだことを生かして頑張ってみてください。また来年の健診で禁煙している鈴木さんのお顔を拝見するのをとても楽しみにしています。 |
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喫煙者 | ええ、禁煙して始めたウォーキングは、今も続けています。半年前とは考えられないくらい健康的な生活になりましたよ。 |
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保健師 | よかったですね。禁煙に成功したおかげですね。これからも禁煙を続けて下さいね。応援していますね。<今後の禁煙継続にむけてのメッセージ>
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喫煙者 | ありがとうございます。 |