■再診4(初回治療から12週間後)
 最後の治療である。診察の主な内容は、(1)禁煙状況や離脱症状に関する問診、(2)呼気一酸化炭素濃度の測定と説明、(3)禁煙継続にあたっての問題点の把握とアドバイス、である。

(1) 禁煙状況や離脱症状に関する問診
 前回の診察からの経過を確認する。特に禁煙補助剤の使用状況について確認しておく。ニコチンパッチは使っていないが、ニコチンガムを継続的に使用する患者もいるかもしれない。ニコチンガムについては使用個数を把握し、今後の減量方法について見通しを話し合う。バレニクリンについては、本日で終了することを伝え、明日からは薬なしで今まで身につけた禁煙のテクニックを使って継続していくことを伝える。
 なお、禁煙を継続している場合は、患者と一緒に禁煙成功を喜ぶ。そして、この12週間の禁煙チャレンジを振り返ってもらい、苦労したことや禁煙してよかったことなどを語ってもらう。できれば、禁煙成功者証などを用意して手渡すとよい。

(2) 呼気一酸化炭素濃度の測定と説明
 呼気一酸化炭素濃度の測定を実施し、禁煙できていることを確認する。

(3) 禁煙継続にあたっての問題点の把握とアドバイス
 これから禁煙を継続するにあたって不安に思うことや問題点がないかを確認する。治療はこれで終了するが、これからも禁煙を継続するよう励ますとともに、何かあれば支援できることを伝えておく。

下記に医師のセリフ例を示す。
◆ 「●●さん、これで治療は終了です。最後までよく頑張りましたね。先ほどおっしゃられた禁煙した喜びをいつまでも忘れず、これからも禁煙を継続して下さいね。」
◆ 「●●さん、これからもタバコを吸わない健康的な生活を続けてくださいね。」
◆ 「●●さん、これから3ヵ月後、6ヵ月後、9ヵ月後の喫煙状況を伺うためにお電話させて頂きたいと思います。よろしいでしょうか。その時に何か困っていることがあればご相談下さいね」


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