(2)禁煙の解決策を提案する話し合い
禁煙の動機があまり高まっていない田中さんに対しては、今後禁煙の動機が高まった時に役に立つように、抵抗感情が生じない方法で、禁煙の効果的な解決策について情報提供しておくことが重要です。その支援の例をみてみましょう。
「短時間の禁煙アドバイス−禁煙の解決策を提案する話し合い 田中さんの場合」
保健師 |
田中さんは、今は禁煙に対しては関心がないとお答えいただいていますね。 |
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喫煙者 | ええ、今は禁煙なんてあんまり考えていません。仕事も忙しいですし、禁煙してストレスがたまるとかえって健康に悪いんじゃないかな。まあ、病気になったら別ですけどね。 |
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保健師 | 田中さんのたばこに対するお気持ちは、わかりました。では、今後禁煙しようと思われた際に役立つと思いますので、上手な禁煙方法をここで簡単にご紹介しておきますね |
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喫煙者 | ああ、はい。 |
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保健師 |
実は、たばこは、「ニコチン依存症」にかかっているからやめにくいことがわかっています。今は、禁煙の薬を使って医療機関で治療を受ければ、「比較的楽に」「確実に」しかも、「あまりお金もかけずに」禁煙できますよ。禁煙治療には健康保険が使えますから、みなさん結構うまく禁煙されていますよ。 |
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喫煙者 | 健康保険で禁煙の治療が受けられるなんて知らなかったですね。 |
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保健師 |
田中さんの場合、保険が使えますので、使う禁煙補助剤にもよりますが、月4000〜6000円程度の費用で禁煙治療が受けられます。たばこ代よりも安く治療が受けられるので、お勧めです。今後、禁煙しようと思った時にぜひ、利用することを考えてみて下さい。 |
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喫煙者 | そうなんだ、まあ今は禁煙する気持ちがないけど、覚えておきますよ。 |