成人男性の喫煙率はすべての年代で減少傾向にあるが、2019年のデータによると、いまだに30代、40代では35%前後と、他の年代に比べて高い。女性では、40代、50代の女性の喫煙率が10%強と高い(文献1)(図表2)。日本の成人男性の喫煙率は、英国、米国などに比べると約1.5倍で、先進国としては高い現状にある(文献2)(図表3)。



 2019年のたばこ使用者における加熱式たばこの占める割合は、男性が27.1%、女性が25.2%であった。流行が顕著な年代は、男性は30歳代で同割合が47.6%、女性は20歳代で同割合が52.9%であった。加熱式たばこ使用者において、加熱式たばこ単独使用の方が紙巻たばこ併用に比べて男女とも多かった(文献1)(図表4)。



 たばこをやめたいと思う者の割合についても2010年をピークにその後減少しており、今後、たばこ税・価格の大幅な引き上げなどのたばこ規制の強化が必要である(図表5)。



引用文献
1)厚生労働省: 令和元年年国民健康・栄養調査報告. 2020.
2)WHO report on the global tobacco epidemic 2021 WEB ANNEX X: Age-standardized prevalence estimates of tobacco use, 2019 Table 10.1 Age-standardized prevalence estimates for current tobacco use among persons aged 15 and above, 2019


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