短時間でできる禁煙の効果的な働きかけ

B1歳6ヵ月児健診に来た母親。6歳の子供がいる。 妊娠中も1日5本程度の喫煙を続け、現在15本。禁煙することに関心がない。夫も喫煙者。
【重要性を高めるアドバイス】
お子さんと外出すると、禁煙の場所が増えているのに気がつくことがありませんか?特に子どもは受動喫煙の影響を強く受けやすいことがわかっているので、子どもが利用する場所はほとんど禁煙になってきましたね。一方タバコを吸い続けると、年齢不相応にシワやシミが増え、早く老けてしまいます。タバコ代が高くなってきていますが、このまま吸い続けると今後どのくらいタバコでお金を使ってしまうことになるか計算してみませんか?

【禁煙のための効果的な解決策の提案】
禁煙したいと思った時には禁煙外来がお勧めです。5回きちんと通院すると、3ヵ月で7割くらいの方が禁煙に成功されています。夫婦で受診されると効果的ですね。

≪解説≫ 喫煙ステージが前熟考期の中でも無関心期の母親には、社会における禁煙推進の状況を再確認してもらい、子どもへの受動喫煙の危険性を再認識してもらいましょう。すぐに禁煙を勧めるよりも、本人がより関心を持っている皮膚の老化や経済的な支出にタバコの影響を結びつけるほうが受け入れてもらいやすいと思われます。支援者側はあきらめずに禁煙の重要性を伝え続けていく姿勢が大切です。配偶者にも同時に禁煙治療を受けるよう勧めましょう。