短時間でできる禁煙の効果的な働きかけ
K子宮頸がん検診にきた女性。受診のきっかけは友人の子宮頸がん。 1日の喫煙本数20本。禁煙することに関心がない。子宮頸がんと喫煙の関連について知識なし。禁煙経験なし。 |
お友達ががんになったら、やはり心配ですよね。実はタバコを吸っていると、吸っていない人に比べて約2倍子宮頸がんになりやすいのです。禁煙するとその危険性は、禁煙の年数とともに、吸わない人に近いレベルまで下がりますよ。
【禁煙のための効果的な解決策の提案】
今は禁煙に関心がないようですが、これまでに禁煙しようと思ったことはありませんか?楽に禁煙できて、タバコ代よりも費用がかからない禁煙治療を医療機関の禁煙外来で受けることができます。禁煙外来は禁煙を無理強いするところではなくて、禁煙したい人を温かく励ましながら禁煙の薬を使って禁煙に導く場所なのですよ。
≪解説≫
喫煙ステージが前熟考期の中でも無関心期の方で、まず禁煙の重要性を高めることが必要です。子宮頸がんと喫煙との関連についての知識を情報提供し、自分に直接関係がある問題であることを理解してもらいましょう。禁煙外来に対してネガティブなイメージをもつ喫煙者は多いので、禁煙外来は禁煙のための相談と治療が受けられる場所であることを理解してもらうことが禁煙外来受診の動機づけになると期待されます。