短時間でできる禁煙の効果的な働きかけ

<短時間の禁煙アドバイス−お役立ちセリフ集>

@からOのケースの番号をクリックすると、禁煙の重要性を高めるアドバイスと禁煙のための効果的な解決策に関するアドバイスが表示されます。学習したいケースを選んで学習を進めて下さい。

1.母子保健
(1)4ヵ月健診 
@4ヵ月健診に来た母親。母乳栄養。3歳の子どもがおり、小児喘息。 1日の喫煙本数20本。タバコを直ちにやめたいと思っている。妊娠中は禁煙していたが、出産直後に再喫煙。禁煙の自信は低い。
A4ヵ月健診に来た母親。出産直後のみ母乳栄養、その後人工乳。他に子どもなし。1日の喫煙本数15本。禁煙することに関心がない。妊娠中は禁煙していたが、出産直後に再喫煙。禁煙の自信は低い。

(2)1歳6ヵ月児健診
B1歳6ヵ月児健診に来た母親。6歳の子供がいる。 妊娠中も1日5本程度の喫煙を続け、現在15本。禁煙することに関心がない。夫も喫煙者。
C1歳6ヵ月児健診に来た母親。 1日の喫煙本数10本。タバコを6ヵ月以内にやめたいと思っている。妊娠をきっかけに夫婦で禁煙したが、断乳とともに再喫煙。夫は禁煙を継続している。禁煙する自信は低い。

2.健康診査
(1)特定健診・特定保健指導
D特定保健指導にきた男性。メタボリックシンドロームに該当。 1日の喫煙本数20本。タバコを6ヵ月以内にやめたいと思っているが、体重増加が心配で踏み切れない。禁煙経験なし、自信は低い。
E特定健診(地域で集団検診として実施)を受けにきた男性。肥満、メタボリックシンドロームとも該当しない。健診結果も問題ない。1日の喫煙本数20本。禁煙することに関心がない。禁煙経験なし。

(2)定期検診
F職場の定期健診にきた男性。血圧が高く、治療中。 1日の喫煙本数20本。タバコを直ちにやめたいと思っている。主治医も禁煙を勧めている。
G職場の定期健診にきた30歳代男性。健診結果は特に問題なし。 1日の喫煙本数20本。禁煙することに関心はないが、職場の禁煙化が進んでいる。

3.がん検診
(1)肺がん検診
H肺がん検診にきた高齢者。咳が気になる。
1日の喫煙本数20本。禁煙に関心はあるが、6ヵ月以内にやめようと思っていない。今さらやめてもむだだと思っている。禁煙経験数回。自信は低い。
I肺がん検診にきた男性。咳が気になるが、毎年肺がん検診を受けているので、大丈夫だと思っている。1日の喫煙本数20本。禁煙することに関心がない。

(2)胃・大腸がんのセット検診
J胃・大腸がんのセット検診にきた女性。毎年、各種検診を受診。健康を気にしている。1日の喫煙本数15本。タバコを6ヵ月以内にやめたいと思っている。自信は低い。

(3)子宮頸がん
K子宮頸がん検診にきた女性。受診のきっかけは友人の子宮頸がん。 1日の喫煙本数20本。禁煙することに関心がない。子宮頸がんと喫煙の関連について知識なし。禁煙経験なし。

4. 人間ドック
L脳ドックにきた男性。受診のきっかけは父親のくも膜下出血。
1日の喫煙本数30本。禁煙することに関心がない。禁煙経験数回。

5.職域のその他保健事業の場
(1)訪問指導
M今回の健診で初めて血糖値が高くなった男性。再検査のための受診勧奨の目的で勤務先を訪問。仕事が忙しくストレスが高い。1日の喫煙本数20本。禁煙することに関心がない。

(2)要管理者健診
N健診でコレステロールが高かったために、要経過観察となった男性。健診から6ヵ月後の血液検査のために受診。
1日の喫煙本数20本。禁煙に関心はあるが、6ヵ月以内にやめようと思っていない。禁煙経験あるが1週間も続いていない。

(3)巡回健康相談に来所した喫煙者 
O健康相談に来所した女性。最近急に汗をかいたり、のぼせたり、動悸がすることがあり、更年期の症状について心配している。 
1日の喫煙本数15本。タバコを6ヵ月以内にやめたいと思っているが、禁煙の自信は低い。禁煙経験あり。